プロップのピボット

iClone では、各オブジェクトに独自のピボットがあります。ピボットは変換データの基礎になります。あるプロップを別のプロップに添付またはリンクした場合、それらのピボットもまた両オブジェクトの基礎になります。ピボットはオブジェクトの中心と捉えることもできます。ギズモはピボットと同じ場所に配置されるため、ギズモモードに切り替えると選択したオブジェクトのピボットの位置を確認できます。

完全な柔軟性を備えたピボット編集システムでは、さまざまなオブジェクト位置をピボットとして割り当てることができます。このため、転がる車輪や回転するドアを簡単に作成できます。

ピボットについて

お気に入りの 3D ソフトウェア (SketchUp など) を使用してオブジェクトを作成すると、ピボットが自動的に生成されます。一部の 3D 編集ツールでは、ピボットを手動で割り当てることができます。手動で割り当てない場合は、自動的に割り当てられます。その他の 3D 編集ツールにはこの機能はありません。したがって、原点から離れた場所にオブジェクトを作成した場合、ピボットは中心を外れたものになります。iClone では、オブジェクトをダブルクリックして適用すると、空間の軸に沿って配置されたオブジェクトのピボットに基づいてオブジェクトがロードされます。

  • SketchUp でモデルを作成します。

  • モデルのピボットは原点に設定されます。

  • モデルをダブルクリックしてロードします。

  • ピボットはワールド座標軸に沿って配置されます。

  • 変換データへのピボットの影響

    ピボットは変換データが参照する基礎であるため、移動回転、およびスケールはオブジェクトのピボットに基づいて実行されます。ピボットがモデルの実体の外部にある場合は、オブジェクトの変換データを調整したときに、特に回転およびスケールで予期しない結果が発生します。

  • 移動

  • 回転

  • スケール

  • ピボットの位置の設定

    モデルによっては、中心から離れた位置にピボットが配置されている場合があります。iClone では、外部のソフトウェアを一切使用せずに、選択したオブジェクトのピボットを自由に変更できます。

    ターゲットプロップを選択し、ギズモモードに切り替えて、ピボットの位置を確認してください。それから、修正パネルのピボットセクションに移動してください。

    クイック設定の使用

    各プロップの周りには、プロップの高さ、幅、および深さの範囲を示す境界ボックスがあります。この境界ボックスには 27 個の固定点があり、これを使用するとピボットの位置を簡単に設定できます。

    1. プロップを選択し、移動、回転、またはスケールツールに切り替えます。ツールのギズモをオンにします。
    2. 使用する境界ボックスの交差平面をドロップダウンリストで指定します。

      前方の交差平面

      中央の交差平面

      後方の交差平面

    3. 9 個の点のうちのいずれかをクリックし、ピボットの位置を再配置します。

      注意:

      • プロップを回転した後にクイック設定機能でピボットを設定しないでください。この機能では、ピボットは常にプロップに適合する直立した仮想のボックスに従って設定されます。そのため、ピボットが不適切な位置に配置される可能性があります。

      回転したピラミッドとそれを取り囲むボックス。

      背面は、ボックスの方向を基準にしてピラミッドに設定されます。

    任意の場所へのピボットの設定

    プロップの形状が複雑で、クイック設定でピボットをプロップの正確な位置に再配置できない場合は、手動のピボットの編集を使用してピボットを自由に設定する必要があります。

    1. ピボットを再配置するプロップを選択します。
    2. ピボットの編集ボタンをクリックします。下の図に示すように、プロップのピボットが中心から外れていることがあります。
    3. 移動 ツールを使用して、プロップの目的の位置にピボットを再配置します。
      あるいは、正確な数値を入力してピボットの位置を再配置することもできます。
    4. ピボットの方向は常にローカルであるため、回転ツールを使用してピボットの方向をプロップに合わせます。

      調整前

      調整後

    5. ピボットの編集ボタンをもう一度クリックして、編集モードを終了します。

      注意: