ポップアウト効果とディープイン効果の設定

ポップアウト効果とディープイン効果の決定

コンバージェンス距離(cm)は、現在のカメラとコンバージェンスポイント (無視差の平面のある場所) 間の距離を定義します。

iClone でポップアウト効果とディープイン効果を定義するには、コンバージェンス距離の値を設定するだけです。

デフォルトのグリッドサイズは 100cm x 100cm です。そのため、カメラのトップビューを使用して、およそのコンバージェンス距離を定義できます。

3D テキスト「A」にコンバージェンス距離を設定すると、他のオブジェクトはディープイン効果で表示されます。

コンバージェンス距離= 150

キャラクタにコンバージェンス距離を設定すると、3D テキスト「A」がポップアウトされ、3D テキスト「B」はディープイン効果で表示されます。

コンバージェンス距離= 350

3D テキスト「B」にコンバージェンス距離を設定すると、他のオブジェクトはゼロ視差の平面の前にあるため、ポップアウトされます。

コンバージェンス距離= 550

アナグリフメディアをエクスポートする場合、ゼロ視差の平面上のオブジェクトは分割されないのに対し、ポップアップオブジェクトはシアン (左) および赤 (右) に分割され、ディープインオブジェクトは赤 (左) およびシアン (右) に分割されます。

3D 立体視メディアを表示する最適な位置の計算

現実世界での表示に最適な位置を見つけるには、ゼロ視差の平面の幅を計算します (このセクションでは、上記の例の中のキャラクタをターゲットオブジェクトとして利用します)。

iClone 内での比率の決定

  1. トップビューを使用して、カメラとターゲットオブジェクト間の距離の値を数えます。
  2. フロントビューに切り替えて、ターゲットオブジェクトが存在する場所の目に見えるの値を計算します (グリッドを数える)。
  3. 2つの値を使用して、1つの比率を割り出します。 この比率は、このプロジェクトに対して固有であり、後ほど現実世界での表示に使用されます。

    400:350

  4. プロジェクトを3D立体視メディアとしてエクスポートします。

現実世界での表示の最適な位置

  1. メディアを再生する表示デバイスの幅を数えます。
  2. その後、比率に従って、表示距離が表示デバイスからどれぐらい離れているか決定します。これが最適な 3D 感覚で表示するのに理想的な位置になります。
  3. 400:350 = 40:35

  4. この範囲内にいる視聴者は、範囲外にいる他の人が弱い 3D 立体視効果を感じるのに対し、より優れた3D立体視効果を得ることができます。

現実世界において最適な 3D 表示結果を得るには、iClone と同比率の三角形に表示デバイスと表示位置を配置します。

iClone の中の三角形

現実世界での同様の三角形