トゥーンシェーダの使用

iClone で 3D アニメーションのロトスコープを行うには、トゥーンシェーダ機能を使用します。この機能では全てのオブジェクト (空、2D 背景および 8 チャンネルのテクスチャは除く) の色をトレースし、それらをアニメ風に変換します。カートゥーンレンダリングとセルシェーディングを使うことにより、美しいアニメーション映画のような平坦な塗りの 3D 映像を作成できます。その後、オブジェクトの輪郭線を設定し、トゥーンシェーダの色設定と、各オブジェクトの拡散色、環境色、スペキュラ色をブレンドし、それらのオブジェクトの色をライト、中間トーンおよび影の 3 レベルに変換できます。

オブジェクトの輪郭線の設定

トゥーンシェーダ機能では、オブジェクトの輪郭をトレースし、輪郭の色と幅を定義できます。

トゥーンシェーダの有効化

1. ビジュアル設定パネル内のトゥーンシェーダタブに切り替えます。
2. トゥーンシェーダボックスをオンにします。
   

   トゥーンシェーダ = オフ	トゥーンシェーダ = オン

エッジの修正

• オブジェクトのエッジの幅および強度を修正すると、プロジェクトをより芸術的にできます。

  エッジの幅 = 1	エッジの幅 = 6
  エッジの強さ = 20	エッジの強さ = 100

• エッジには、単色を定義することも、色見本 から使用することも、隣接する面の色を使用することもできます。
  カラーピッカー

  輪郭のエッジ = 赤、緑、および青	輪郭 = テクスチャカラー (隣接する面の色が定義されます。)

• 法線のしきい値の値を調整することにより、2 つの隣接する面によって形成された角度に従ってエッジの線が描画されます。しきい値が高いほど、トレースされるエッジは少なくなります。

  しきい値 = 0	しきい値 = 100

• 同一オブジェクトまたは別オブジェクトのポリゴンの法線方向は同一である場合があるので、オブジェクトが互いの妨げとなりエッジの線がはっきりしなかったり、場合によっては省略されることがあります。交差部分の線を表示をオンにし、強制的にエッジの線を表示します。

  交差部分の線を表示 = オフ A：線がはっきりしません。 B：線は完全に省略されています。	交差部分の線を表示 = オン

3 つの色レベルの範囲の定義

トゥーンシェーダー機能では、3 つの色レベル を使用し、オブジェクトの立体感を表現します。各レベルの範囲をカスタマイズし、オブジェクトの明暗を設定します。レベル範囲を次の図で示します。

• 2 つのアンカーをドラッグし、各レベルの範囲を調整します。
• 色見本をクリックして、2 色 を調整することもできます。 これら 2 色の間の 3 レベルのグラデーション色が自動生成されます。

  2 色を調整します。中間のトーンの色が自動生成されます。