Substance 3D ブロックの使用(6 新機能)

Substance プロップを適用した後は、他のプロップと完全にパラメータを共有した Substance を使用し、初期テクスチャ外観を調整し、Substance マテリアル アニメーションを生成するキーを設定することができます。

iClone の Substance マテリアルと関連パラメータのレイヤー

iClone の組み込み Substance プロップには、それぞれ基本的に 4層の Substance マテリアルがあります。

修正 >> マテリアル >> Substance セクションで、全ての Substance に関連するパラメータを見つけることができます。

 

レイヤ名

レイヤの説明

レイヤに関するパラメータセクション

A

Dirt (汚し)
レイヤ

このレイヤは、他のマテリアルの最上部に置かれ、汚れほこりを担当しています。

B

Paint レイヤ

このレイヤはオブジェクトのペイントをカバーします。

C

Material Erosion
(マテリアル侵食) レイヤ

この層は、その下のマテリアル層に浸食などの効果を与えます。

D

Base Material レイヤ

この層は、木材金属などの基本テクスチャを決定します。その上部の他の三層が完全にまたは部分的に剥がれ落ちると、このベースマテリアルが現れます。

注意:

Source Maps のサブセクションでは、3D ブロックの形態と、それらに対してマテリアルがどのように適用されるかを記述するデータが含まれています。Substance マテリアルの作り方とアルゴリズムについて精通していない場合は、このセクションの設定を調整することは推奨されません。

Substance プロップの基本的な使い方

  1. デフォルトのプロップ ライブラリから、Substance プロップを適用します。
  2. 修正パネル>> マテリアル タブ >> Substance セクションに移動します。
  3. リストからプリセットのいずれかを選択します(今回は例として、06 Wood を使用します)。

    3D プロップのテクスチャ外観が即座に変更されます。

    注意:

    これらのプリセットは、実際には、前のセクションで説明した4層の異なるレイヤーの組み合わせで構成されています。

  4. プロップの外観を変更するために、Substance セクションのサブセクションにあるスライダーを調整します。
    • Paint レイヤ
      色 - ライトブルー。カバレッジ - 0.35
    • Dirt (汚し) レイヤ
      総量 - 0
    • Material Erosion (マテリアル侵食) レイヤ
      総量 - 0
    • Base Material レイヤ
      変更なし
    • Paint レイヤ
      色 - ライトブルー。カバレッジ - 0.35
    • Dirt (汚し) レイヤ
      総量 - 0
    • Material Erosion (マテリアル侵食) レイヤ
      総量 - 1
    • Base Material レイヤ
      Base - Metal

Substance プロップの高度な使い方

基本的な方法では、4層の状態を変更するために単純にスライダーを調整するだけで、レイヤのためのテクスチャ画像は、デフォルトのままです。しかし、4つのレイヤのテクスチャ画像を変更するために、あらかじめ用意された画像を適用することもできます。

前節の例の Paint レイヤを利用して、レイヤーの高度な調整をしてみましょう。

レイヤのテクスチャを変更する

  1. 前のセクションで調整したプロップを使用します。
  2. Paint Cracks のサブセクションで)ペイントのひび割れの総量を減少させます。
  3. Cover Paint サブセクションの最下部にある3チャンネル(拡散ノーマルスペキュラー)を見つけます。
  4. 拡散チャンネルをダブルクリックして、準備しておいた画像をロードし、デフォルトでペイントされた拡散色イメージを置き換えます。

    準備された画像が Paint レイヤー拡散チャンネルに適用されます。

  5. ペイントのスタイルを変更するスライダーを調整します。

    ペイントレイヤのカバレッジ、彩度、パターンなどが調整されます。

  6. このレイヤのノーマルチャンネルに法線マップを適用します。

    レイヤに不規則な効果を与えるためにノーマルチャンネルに与えられる法線マップは、このレイヤのためだけにあつらえられた専用のマップです。

  7. オプションで、スペキュラーレイヤのスペキュラチャンネルにもイメージを適用します。

Substance テクスチャの8つのチャンネルへの焼き付け

Substance マテリアルの作成結果が気に入ったら、後々それらを再度調整し直したくはないでしょう。以下の説明に従って、プロップにマテリアルを焼き付けてください。

  1. プロップの8つのチャンネルの中から、Substance マテリアルのテクスチャを焼き付けたいものを選択します。
  2. Substance のテクスチャをベイクする ボタンをクリックします。

    チャンネルの "S" のマークが除去されます。これは、Substance マテリアルからのテクスチャがプロップに焼き付けられたことを意味しています。

    注意:

    このステップの後では、スライダ値を調整してもテクスチャには影響を与えません。

  3. 再度 Substance のパラメータでテクスチャを調整したい場合は、修正を始める前に Substance グラフを使用ボックスをオンにします。