iClone のビューポートを最小モードに設定する
(リアルタイムレンダーされている) iClone のビューポートはかなりの量の VRAM を消費し、残ったメモリが Iray レンダラーに割り当てられます。 従って iClone ビューポートの消費メモリを極力抑えれば、その分を Iray レンダリングに回すことができます。
アプリケーションを跨いで分配される GPU メモリの概念図
環境設定パネルのリアルタイムレンダーオプションセクションで、プレビューウインドウのレンダークオリティをミニマルモードに設定することによって、VRAM を開放して Iray のレンダーパフォーマンスを改善することができます。
以下のプロジェクトを参考にしてください:
- GPU メモリのステータスを確認すると、以下のように Iray に残されている GPU リソースはあとわずか 5% しかありません。
テクスチャ圧縮、すなわち最大テクスチャサイズの縮小をはじめとする、どのようなテクニックをプロジェクトに適用したとしても、Iray プレビューウインドウには「メモリ不足」の警告が表示されたままです。
以下のステップを踏むことで、Iray のためにより多くのメモリをリリースすることができます。 - 環境設定パネルを立ち上げ、リアルタイムレンダーオプションのセクションを開きます。
- 品質をミニマルに設定します。
注意:
このモードはツールバーから切り替えることもできます。
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すべてのエフェクトがオフになり、ビューポートのリアルタイムレンダリング用の最大テクスチャサイズは 1 ピクセルに設定されます。
ビューポートはシーンを以下のように表示するようになります。 - GPU メモリステータスを再度確認してみましょう。
GPU メモリは最大 98% まで解放されているのが分かります。
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これでプレビューレンダリングが加速され、「メモリ不足」の警告メッセージも表示されなくなりました。