iClone のビューポートを最小モードに設定する

(リアルタイムレンダーされている) iClone のビューポートはかなりの量の VRAM を消費し、残ったメモリが Iray レンダラーに割り当てられます。 従って iClone ビューポートの消費メモリを極力抑えれば、その分を Iray レンダリングに回すことができます。

アプリケーションを跨いで分配される GPU メモリの概念図

環境設定パネルのリアルタイムレンダーオプションセクションで、プレビューウインドウのレンダークオリティをミニマルモードに設定することによって、VRAM を開放して Iray のレンダーパフォーマンスを改善することができます。 以下のプロジェクトを参考にしてください:

  1. GPU メモリのステータスを確認すると、以下のように Iray に残されている GPU リソースはあとわずか 5% しかありません。

    テクスチャ圧縮、すなわち最大テクスチャサイズの縮小をはじめとする、どのようなテクニックをプロジェクトに適用したとしても、Iray プレビューウインドウには「メモリ不足」の警告が表示されたままです。

    以下のステップを踏むことで、Iray のためにより多くのメモリをリリースすることができます。
  2. 環境設定パネルを立ち上げ、リアルタイムレンダーオプションのセクションを開きます。
  3. 品質ミニマルに設定します。
  4. すべてのエフェクトがオフになり、ビューポートのリアルタイムレンダリング用の最大テクスチャサイズ1 ピクセルに設定されます。

    ビューポートはシーンを以下のように表示するようになります。
  5. GPU メモリステータスを再度確認してみましょう。 GPU メモリは最大 98% まで解放されているのが分かります。
  6. これでプレビューレンダリングが加速され、「メモリ不足」の警告メッセージも表示されなくなりました。