ボリュームライティング効果の使用方法
ボリュームライト(ゴッドレイ)は、空間中で輝くビーム光線を作成する機能です。 これはビーム光線を体積を持った透明なオブジェクトに変換するもので、その結果として空間中に滞積する媒質の中を通過する光線をビーム光の軌跡としてシーンに描写します。
iClone では、平行光、スポットライト、ポイントライトがボリュームライト効果を使用することができます。
ボリュームライト無し。 |
ボリュームライトとモーションブラーを適用。 |
関連する設定は、修正パネルのボリューメトリックセクションにあります。
ボリュームライト
このチェックボックスを有効にすることでボリュームライト効果が使用できるようになります。
更にそれに加えて、ビューポートでリアルタイムにボリュームライトのレンダリング機能を動作させるには、環境設定パネルのボリュームライトチェックボックスを有効にする必要があります。
光源の強度とリンクしないチェックボックスをオンにすると、ボリュームライトの強度を独自に調整することが可能になります。
強度は空気中の粒子に吸収されるフォトンのエネルギー量を決定します。
強度 = 0.00 |
強度 = 10.00 |
この設定で、光線の色を変更することができます。 最終的な結果は、ライトカラーとスキャッターカラーの組み合わせになることにご注意ください。
ライトカラー = 白 スキャッターカラー = 白 |
ライトカラー = 白 スキャッターカラー = 黄色 |
ライトカラー = 黄色 スキャッターカラー = 白 |
ライトカラー = 黄色 スキャッターカラー = ピンク |
この設定で空気中に浮遊するマイクロ粒子の密度を決定します。
媒質密度乗算 = 10 |
媒質密度乗算 = 100 |
この設定は、媒体によって反射される散乱光の方向を決定します。
値が0であれば、光はすべての方角に向かって均等に広がります。
正の値だと光は進行方向に向かってバイアスがかかり、負の値だと光源に向かって偏ります。
- 偏心 = -0.9: 光は光源の方により強く散乱されます。
- 偏心 = 0: 光はすべての方角に向かって均等に広がります。
- 偏心 = 0.9: 光は光の進行方向により強く散乱されます。
この値は、オブジェクトを透過した後の光のストリークの太さやディテールを設定するために使用されます。
細分割量 = 0 |
細分割量 = 6 (より詳細なディテール) |
このチェックボックスは、バックライトを浴びたオブジェクトのコントラストを調整するために使用します。
コントラスト = 無効化 |
コントラスト = 有効化 |
ボリュームライトを通して空を見ることができるかどうかを決定します。
空を除く = 有効化 |
空を除く = 無効化 |
この設定でバックライトで照らされた被写体のコントラストを上げる/下げることができます。
フォグの透過率 = 1.00 |
フォグの透過率 = 0.00(シルエット効果) |