顔の表情のタイプ

一般的に 3D キャラクターの表情を作るには 3つの方法があります:ボーンベースモーフベースハイブリッドベース(ボーンとモーフ)です。 Character Creator は標準キャラクターの編集のための 3 種類のフェイシャルリグすべてと、Humanoid キャラクターへの変換に対応しており、キャラクターは Character Creator と iClone で表情を持つことが可能です。

Facial Profile Editor パネルでは、ボーン、メッシュ、あるいはその両方を調整するツールを自由に使って、顔の表情とリップシンクのスライダーを設定できます。

ボーンベース

Character Creator の中で顔のボーンを調整するだけで、カスタムの表情や口形素を作成できます。 このセットアップは同じヘッドボーンシステムを使用するキャラクター間で共有することができるので、マッピングの設定を繰り返す必要はありません。

この手法の特徴は以下の通りです:

  • このキャラクターには、細部まで作り込まれスキン設定された顔のボーンを有しています。
  • メッシュと頂点で構成される顔の筋肉は、これらの顔のボーンによってトリガーされて動きます。
  • これらのボーンは、Character Creator の Characterization > Face / Extend Bone の設定手順の過程で、Face カテゴリに自動的に組み込まれます。
  • Character Creator 内で Face カテゴリーに特殊なボーンを手動で追加することも可能です。

モーフベース

Character Creator は外部の 3D ツールで作成されたモーフベースのフェイシャルアニメーションデータもサポートしています。 キャラクターの自然で滑らかな表情を作るために、さまざまなモーフターゲットの作成が可能です。 Character Creator には複数の OBJ または FBX ファイルをインポートする柔軟性があり、フルセットのモーフデータを使って手の込んだブレンドシェイプを組むことにより顔のポーズを設定することができます。 また既存のボーンベースのキャラクターにモーフデータを追加して、微妙な顔の所作を作成することもできます。

このキャラクターには、目のための 2つのボーン以外に顔のボーンがありません。 ただし、オリジナルのメッシュから生成されたモーフ用のモデルのメッシュはすでに用意されています。

この手法の特徴は以下の通りです:

  • このキャラクターは顔のボーンを持たないか、あっても目や顎などほんのわずかな基本的なものしか有していません。
  • 顔の表情は、あらかじめデザインされたさまざまな表情を持つ多数の頭部メッシュによって生成されます。
  • これらの頭部メッシュは、キャラクターの頭部と同じ頂点数を持つ必要があります。
  • これらのモデルは Character Creator でキャラクタライズ作業を行う前でも後でも作成することができます。
  • Facial Profile Editorメッシュの追加を行う必要があります。
  • 頂点数さえ合えば、顔だけでなく体のパーツもこの方法によるモーフが可能です。

ボーン-モーフ-ベース

ボーンベースやモーフベースだけに留まらず、ボーンスキンとブレンドシェイプのアニメーションを組み合わせて、プロ級のフェイシャルアニメーションを作成することも可能です。 ボーンアニメーションで主要なシェイプ構造を制御し、モーフデータで必要な個性的要素をすべて与えることができます。

こうしたハイブリッドキャラクターの特徴は以下の通りです:

  • この手法は、上記 2つの手法の長所をミックスしたものです。
  • このキャラクターには、細部まで作り込まれスキン設定された顔のボーンを有しています。
  • あらかじめデザインされたさまざまな表情を持つ多数の頭部メッシュが用意されています。
  • これら 2つの方法をさまざまに組み合わせることで、無限の表情を作り出すことができます。